海軍基本戦術 (中公文庫)
によって 秋山 真之
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内容紹介 日本海海戦を勝利に導いた旧日本海軍の名参謀・秋山真之による幻の戦術論が一世紀の時を経て全容をあらわす。「海軍基本戦術」「海軍応用戦術」「海軍戦務」のうち本巻は「海軍基本戦術」を収録。第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。 内容（「BOOK」データベースより） 日本海海戦を勝利に導いた旧日本海軍の名参謀・秋山真之による幻の戦術論が一世紀の時を経て全容を現す。「海軍基本戦術」「海軍応用戦術」「海軍戦務」のうち本巻は「海軍基本戦術」を収録。第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。 商品の説明をすべて表示する
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日露戦争時の連合艦隊作戦参謀による戦前戦後の海軍大学校での講義録。なんとなく面白そうで購入。漢文読み下しのような文体で読み切れるか危惧したが、文章が簡潔・明晰なのでなんとか完走。特に前半は言われてみればその通りということをはっきり言語化された。後半の攻撃諸法、戦法は実際に軍艦に乗ってドンパチした人たち同士のやりとりで直観的にはわかりにくいところがあった。それにしても「昨の堅艦今は若干と化し、今日の良砲明日の廃砲となるが如き海軍に於いては、その戦術の有効期限は蓋し2年を超えること無からん。」本書50pとの言及の確かさに感心した。日本海海戦は「前ド級戦艦」による艦隊決戦だったのだが、前弩級戦艦の嚆矢であるロイヤル・サブリン竣工が1892年でそのデザインが確立したマジェスティック級で1895年、弩級艦の開祖であるドレッドノート竣工が1906年だ。改めて年代を並べて見ると、前弩級戦艦の時代はとても短く、日本海海戦は主役としては最後の大舞台だったことになる。そのため本書における「戦術」の具体的な部分はあっさりと陳腐化してしまうのだが、それに対する著者の言葉が編者によるあとがきに載っていて感慨深い。
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