民主主義を直感するために (犀の教室)
によって 國分功一郎
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内容紹介 デモが発するメタメッセージは、 「いつまでも従っていると思うなよ! 」 「何かおかしい」という直感から、政治へのコミットメントははじまる。 パリの街で出会ったデモ、小平市都市計画道路反対の住民運動、 辺野古の基地建設反対運動…… 哲学研究者が、さまざまな政治の現場を歩き、対話し、考えた思索の軌跡。 民主主義を直感し、一歩踏み出すための、アクチュアルな評論集。 山崎亮、村上稔、白井聡との対談も収録。 政治に対してはずっと強い関心を抱いていたけれども、 民主主義を自分なりに直感しなければならないと考えたことはほとんどなかった。 だが、様々な理由から私は民主主義を直感する必要に迫られた。 必要に迫られながら書いたり語ったりしたことがこの中には収められている。 もしかしたらそうした素材が他の方々にも役立つかもしれない。 これが本書を出版する理由である。(本文より) 内容（「BOOK」データベースより） 「何かおかしい」という直感から、政治へのコミットメントははじまる。パリの街で出会ったデモ、小平市都市計画道路反対の住民運動、辺野古の基地建設反対運動…哲学研究者が、さまざまな政治の現場を歩き、対話し、考えた思索の軌跡。民主主義を直感し、一歩踏み出すための、アクチュアルな評論集。 商品の説明をすべて表示する
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タイトルを見たときは正直あまりピンと来ませんでした，以前「暇と退屈の倫理学」を読んで非常に面白かった国分氏の本ということで，どんな内容の本かは良く知らないまま購入しました。民主主義という一定のテーマを土台に，パリ，小平，徳島，辺野古など具体的な著者の体験，事例をとおして，本来の民主主義の考え方，それと対比した現在の日本における民主主義の変容した姿，それに抗う住民の姿，その際に重要なポイントを，臨場感をもって感じられる本だと思います。住民運動の章で言及されている，「そもそも自分達の目的が何であったかを見失わないように，落ち着いて冷静に行動することが大切」だという点は，政治の局面だけではなく，普段の仕事や生活にも共通して活きるポイントだと感じました。積極的に読者に行動を働きかけ，扇動するようなことはなく，淡々と著者の体験と思考が綴られ，読者はそれを追体験し，思考することになるのだが，静かな文章の中にも著者の想いや熱量が感じられ，読み終わったときには何だか少しこちらも熱くなるような，そんな本でした。日本で民主主義の名のもとに実行されていることに疑問を感じた方には一読をすすめたいと思いますし，難しい話が出てくる訳ではないので「民主主義」なんてテーマは重くてちょっと，という方が気軽に手にとって読んでみても面白い本だと思います。
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