賤民の場所江戸の城と川 (河出文庫)
によって 塩見鮮一郎
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徳川入府以前の江戸、四通する川の随所に城郭ができる。水運、馬事、監視などの面からも、そこは賤民の活躍する場所となる。浅草の渡来民から、太田道灌、弾左衛門まで。もう一つの江戸の実態。
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署名は『賤民の場所江戸の城と川』だが、賤民についての記述は少なく、中世における関東平野西部地域の城と川のかかわりを点描してみただけである。まさに「羊頭狗肉」。著者がフィールドワークを行って地理と歴史をつないでみた記録を文章に置き換えてみただけ、という印象。郷土史、社会史、地誌のいずれにも入らない中途半端な作品です。
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